第2回 生物の世界での「酸化と還元」

第2回 生物の世界での「酸化と還元」


生物の世界での酸化と還元について考えてみようと思います。ここでは、酸化還元電位計という、ORP値(第1回参照)を計測する機械を用います。

生野菜や動物の内臓物が高い還元力を示しています。一方、生肉はやや酸化力があり、果物も酸化力が高いものが多い傾向にあります。それらも、加熱すると還元力、酸化力ともに低下します。私たちは昔から食品として酸化物も還元物も許容して食べているのですから、たとえ酸化力が高くても全てを拒否する必要はありません。

といっても、あまり偏って酸化力の高いものばかり食べていると体はサビつきます。実際そのような病気が少なくなく、やはり還元力のあるものをバランスよく摂り入れる必要があると思われます。

ところで、水や生物に化学物質が添加された途端、酸化力・還元力を示すORP値の数値に大きな変化が生じます。水道水を煮沸すればORP値が変わります。煮沸前の塩素が入った状態では極めて酸化力が高いのですが、煮沸後の湯冷ましは塩素が熱によって蒸発してしまうのでORP値は下がるのです。

また、生のアロエはORP値がマイナスで還元力が高いのですが、そのジュースになりますと、安息香酸ナトリウムその他の化学物質が安定剤として添加されるケースが少なくないので、そうなるとプラスの300程度になってします。だから酸化力の高い物質(ないしはそれを含んだ食品)を摂取しない方がよいという結論が導かれるのです。